17歳を迎えた夏。

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桐谷 陽向(きりや ひなた)は、小説作家を目指して奮闘中だった。

夏休みを目前に、脱稿を目指して一人張り切る陽向は、ふとした事から天真爛漫で破天荒な少女、神楽坂 詠(かぐらざか よみ)と出会う。

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「この夏は、私と出かけよっか？」

それは未だ入賞経験が無く、焦る陽向へ詠からの提案だった。

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暗中模索の状態だった陽向は、懐疑的ながら詠の話に乗ることに。

とある理由で、他人への興味を失いながら、作家を目指す少年。

他人に興味津々な事以外、全てが謎に包まれた少女。

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正反対の二人による、忘れられないひと夏の物語が始まる―。